2024.03.27

SWALLOW、3月16日に地元・青森にて開催した1st ワンマンライブ『吾のため 君のため』ライブレポート公開

SWALLOWが3月16日に地元・青森にて開催した1st ワンマンライブ『吾のため 君のため』のライブレポートを公開します。

 

バンド出身地である青森を中心に、現在放送されているエフエム青森のレギュラーラジオ番組「SWALLOW’s nest radio」をはじめ、地元・三沢でのライブ出演など現在精力的な活動を続けているSWALLOWが、3月16日に青森県青森市のライブハウス青森Quarter(クォーター)で1st ワンマンライブ『吾のため 君のため』を開催した。

 

SWALLOWにとって初となるワンマンライブ会場は、SWALLOWの地元青森県の老舗ライブハウスであり、数多くの著名ミュージシャンが出演した聖地である青森Quarter(クォーター)。開場前から多くのSWALLOWファン(通称:つばめや)が集まり、開演前には「満員御礼」のアナウンスも出た。

 

開演時間になりSEが鳴り響くと、安部遥音(G)、種市悠人(Key)、工藤帆乃佳(Vo&G)が順番に登場。沸き起こる拍手の中、アップテンポなナンバー「田舎者」でライブの幕を開けた。そして続けて披露したバラード「涙雨」でもしっとり魅了していく。序盤に歌った2曲では工藤帆乃佳の透き通る高音の歌声に、大きな拍手と歓声があがった。

 

 

2曲を終え、工藤帆乃佳からの挨拶では「みなさん、ようこそ。SWALLOW 1st ワンマンライブ『吾のため 君のため』今日はよろしくお願いします !初めてのワンマンライブでこんな光景を見れるとは思ってもなかったので何か胸がいっぱいです。泣かないように頑張ります!」と伝えた。

 

安部遥音がギターをアコースティック・ギターに持ち変えると、グルーヴィーなイントロとともに「青く短い春」を披露。続く「THE ORCHID GREENHOUSE」では、このワンマンライブのためにライブアレンジを施したサンバ・バージョンを初披露し、種市悠人の流暢なピアノパフォーマンスが会場を沸かせた。そしてアルバム『温室育ち』でも異彩を放っていた地元青森県三沢市のご当地ソングとも言えるボサノヴァ風の「午睡」をパフォーマンスし、心地よい空間を作っていた。

 

 

5曲を終えたあとのMCで工藤帆乃佳は「このワンマンライブで一番伝えたいことは感謝と言いますか、いつもライブでは『ありがとう』とは言ってはいるんだけど、初めてのワンマンライブということでSWALLOWのためだけにこんなに集まってくれる人がいるんだなっていうのと、このワンマンライブの開催にはアルバム『温室育ち』の存在がすごく大きくて、このアルバムをCDとして発売するのにすごくすごく大変な時期がありました」と語り、続けて「それをみんなが買ってくれて、SWALLOWのことを知ってくれて広めてくれて、今このワンマンライブ開催できるということで、まずは皆様に対して心からお礼を申し上げます。ありがとう!」と伝えると、会場は大きな拍手に包まれた。

 

工藤帆乃佳がアコースティック・ギターを持ち披露した「紛い者の万年筆」では、工藤自身が思わず感極まる場面もあったが、持ち直してしっかりと歌い上げ、続けてSWALLOWの前身No title時代の楽曲「ねがいごと」「アオゾラ」、そしてデビュー曲「rain stops, good-bye」の3曲で昔からのファンの心もしっかりと掴んでいた。途中、MCで安部遥音が「今回のライブは感謝を忘れずに行こうという気持ちでやってますので、そういう気持ちを伝えられたらと思います」と真面目に語るも、工藤帆乃佳から安部遥音のスーツの衣装が「営業マンみたい」と揶揄され、会場の笑いを誘う場面もあった。

 

後半、バラード「AUREOLIN」を情感たっぷりに披露すると、工藤帆乃佳は次の曲の前のMCで、「SWALLOWのエフエム青森のレギュラー番組『SWALLOW’s nest radio』が今日の舞台に立つ一番の大きなきっかけだった」と振り返りながら、「そのラジオが始まる前までの時期に9ヶ月くらい活動をお休みしている時期があるんですよ。私の精神の状態が芳しくなくて曲を作ること自体に対して苦痛を感じるじゃないけど悪循環にはまってた時期があって、次の曲はそこから抜け出した1曲なんです」と伝え、「常葉」が披露された。続く「蒼昏」では、観客にコーラスをガイドしライブ会場でしか出来ない一体感を生みながら歌い上げた。
 

 

「ライブがもうちょっとで終わりなんです」と告げ本編終盤に入ると、SWALLOW改名後のアップナンバー「SWALLOW」で会場のテンションを上げた。続けてSWALLOWのライブでコール&レスポンスの定番ナンバーの「ULTRA MARINE」をスペシャルバージョンで披露し、楽曲の途中でメンバー紹介や、SWALLOWメンバーとサポートミュージシャンたちのソロ演奏で会場は今日一番の盛り上がりをみせライブ本編は終了した。

 

鳴り止まぬアンコールの中、再びSWALLOWが登場。工藤帆乃佳が「残り数曲ですがお付き合いください」と告げたあと、この4月にオープンするJR青森駅東口ビルの新商業施設「&LOVINA」のTVCMソング決定の知らせを伝えると、会場から大きな拍手と歓声が起こった。

 

そして改めてメンバー紹介タイムが設けられた際、工藤帆乃佳がピアノ担当の種市悠人の名前を「ポチ」と紹介。「No titleの時はポチだったのに、SWALLOWになる時イキって種市悠人にしたんだけど」と言うと、種市悠人が「本名でイキってるって言われても」と答え会場からは大きな笑いが起こった。

 

アンコール1曲目は、工藤帆乃佳がボーカリストとして参加した名曲カバープロジェクト「Old To The New」で発表したTHE YELLOW MONKEYのカバー曲「JAM」を力強くエモーショナルに歌い上げると、畳みかけるようにSWALLOWナンバーに戻りアップテンポなナンバー「嵐の女王」でヒートアップすると、この日のラストナンバー「星が降る夜なら」ではピアノイントロから歓声が起こり、再び大きな盛り上がりを見せ大団円でフィナーレを迎えた。
 

 

この春にSWALLOWメンバーは3人とも無事大学卒業となり、この4月からは心身ともに新たなスタートを切る。SWALLOW 1st ワンマンライブ『吾のため 君のため』は、No title時代から現在のSWALLOWまでの活動の集大成ライブでもあり、このライブを満員御礼の大成功に納めたことが大きな自信にも繋がりSWALLOWの今後の活躍をとても期待できる、そんな一夜となった。

 

Photo by NAOHARU KUBO(up_tyo)

 

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